弊社は2004年の設立以来、医療機器の研究開発を行っているベンチャー企業です。
開発責任者の小蒲賢司は、三菱電機株式会社勤務時代に一貫して新事業の開発および事業化に従事した経験を活かし、1993年にリラクゼーション機器『大脳の環境追随特性(Following Frequency Response )』を利用した脳波誘導装置の商品化を行いました。それは大脳生理学および神経系の研究に他ならず、そのノウハウを活かして、1997年に当該医療機器に関わる基本特許を取得して1999年には初代の鍼灸理論を応用した商品を開発し、コンビニエンスストア『ファミリーマート』および全国薬店において一般消費者向けに販売致しました。しかし、初代商品は高い効果を上げておりましたが、より皮膚の血流特性に適した改良方法を発見したため、2004年に現・株式会社イオンギアを設立して、再度、より良い製品を求めて研究開発に取り組みました。
鍼灸はこれまで、その効果自体は認められながらも、西洋医学的な観点からの研究はあまり行われて来ませんでした。弊社の研究は大脳生理学のみならず、さらにブレイクダウンした皮膚および痛覚の研究であり、「ポリモーダル侵害受容器」に着目した鍼灸の機序へのアプローチでした。
近年、西洋医学と東洋医学の「統合医療」が注目される中、医学会・鍼灸学会においても数多くの「ポリモーダル侵害受容器」に関する研究が行われ、鍼灸の科学的解明が画期的に進歩しました。弊社の『イオンギア』は、20年近い研究開発と多くの関係機関の御協力の成果であります。
弊社は、2015年には初代の技術的課題を完全に払拭した医療機器『イオンギア』のプロトタイプを開発すると共に、更なる有効性と安全性を追求した成果を国内外に複数の特許申請及び取得しました。
一方で、弊社の医療機器をより広く使用して頂くために、2015年より経済産業省および厚生労働省と協議を重ね、2016年1月に【厚生労働省医政0106第3号】によって、医師以外のいわゆる治療院(鍼灸、接骨、整体、カイロプラティック、リラクゼーションサロン、エステサロン等)において業としての使用が認められました。
その後も関係省庁・関係機関の諮詢を頂き、ようやく2017年1月に医療機器『イオンギアシリーズ』を新たに販売するに至ると共に、更なる革新的な医療機器の開発に勤しむ所存です。以上